普通の人のための投資(著者:桶井道さん)

はじめに

ふとしたときに、

将来のお金のことが
頭をよぎることがあります。

テレビのニュースで
年金の話が流れてきたとき。

スーパーで値札を見て
「また上がったな」と感じたとき。

べつに深刻に考えているわけでもないのに、

なんとなく胸の奥がざわつく。

「投資でもした方がいいのかな」
と思ったことは、

一度や二度ではありません。

でも、調べれば調べるほど
情報が多すぎて、

何から手をつけていいかわからない。

そのうち「まあいいか」と
フタをしてしまう。

そんなことを繰り返していました。

この本との出会い

タイトルに「普通の人のための」とあって、

ちょっと気になった本です。

投資の本というと、

華やかな成功体験や
専門用語が並んでいるイメージが
ありました。

でも、この本はどうやら違いそうだ。

表紙の雰囲気もやわらかくて、

「自分みたいな人に向けて
書かれたのかもしれない」と思い、

手に取りました。

読んでみて感じたこと

読み終えて残ったのは、
意外にも「安心感」でした。

まず感じたのは、

この本が「普通であること」を
まったく否定していないということ。

投資の本というと

「行動しない人はダメだ」
「早く始めないと損をする」と

急かされる印象がありましたが、

この本は「怖いと思って当然ですよ」
「うんざりするのも普通ですよ」と、

こちらの気持ちを
まず受け止めてくれる。

それだけで、読みやすくなります。

もうひとつ印象に残ったのは、
堅実さに対する信頼感です。

派手に儲ける話ではなく、

少ないリスクでこつこつ続けていくことを
基本に据えている。

しかも、慣れてきたら
少しずつプラスαを目指してもいい

という構成になっていて、

その段階の踏み方が
とても自然に感じられました。

無理をしない投資というのは、

理にかなっているんだなと
素直に思えたのです。

それから、

「いまの暮らしを我慢しなくていい」

という考え方にも、ほっとしました。

将来のために今を犠牲にするのではなく、

今も楽しみながら将来にも備える。

その両立ができるという話は、

年齢を重ねた身にはありがたかったです。

こんな方に届くといいな

もし、投資に興味はあるけれど

「なんだか怖い」「難しそう」と感じて
足踏みしているなら、

この本はそっと
寄り添ってくれると思います。

大きく儲ける話ではありません。

でも、自分に合った歩幅で
始められる方法が、

丁寧に書かれています。

定年前後で、「これからどうしよう」と

漠然と考えている方にとっては、

最初の一冊として
心強い存在になるかもしれません。

背伸びをしなくても、
投資は始められる。

そんなふうに思えるだけで、

少し気持ちが軽くなるのでは
ないでしょうか。

書籍情報

タイトル普通の人のための投資
いちばん手軽で怖くない
「ゆとり投資」入門
著者桶井 道(おけいどん)
出版社東洋経済新報社
発売日2024年12月18日
価格1,760円(税込)

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