自宅でひとり起業 仕事図鑑(著者:滝岡幸子さん)

はじめに

会社を出て、家に帰る。
夕飯を食べて、テレビを観て、寝る。

その繰り返しが、

いつからか少しだけ
重たく感じるようになりました。

別に何か大きな不満が
あるわけではないのです。

ただ、「このあと、どうなるんだろう」
という漠然とした問いが、

ふとした瞬間に頭をよぎる。

電車の窓に映った自分の顔を見て、

「あと何年、こうしているんだろう」
と考えたことがある人は、

きっと少なくないと思います。

やりたいことがあるわけでもなく、

かといって
何もしたくないわけでもない。

そういう、どっちつかずの気持ちを抱えたまま

日々が過ぎていく。

そんな時期がありました。

この本との出会い

書架を眺めていたとき、小さな一歩で

いいらしい「ひとり起業」というタイトルが
目に入りました。

起業なんて自分には関係ないと思いつつ、

「自宅で」「マイペースで」という

表紙のフレーズが、さらに気になりました。

パラパラとめくってみると、

いわゆるビジネス書とは
少し違う雰囲気でした。

仕事の種類がずらりと並んでいて、
図鑑を眺めるような感覚でした。

読んでみて感じたこと

読み終えて最初に思ったのは、

「世の中には、こんなにいろいろな
仕事があるんだな」ということでした。

この本では、

自分のスキルや知識を活かして、

ひとりで商売をしている人たちの仕事が

たくさん紹介されています。

それぞれの仕事について、
どんな内容なのか、

収入の目安はどのくらいか、
はじめるのにどれくらいお金がかかるのか。

そういった情報がひとつひとつ
丁寧に載っていました。

驚いたのは、その幅の広さです。

自宅のリビングのテーブルひとつで
はじめられるものもあれば、

庭やガレージを活用するものもある。

パソコン一台で完結する仕事があれば、

携帯電話だけで出張していく
スタイルもある。

「起業」という言葉から想像するような

大げさなものばかりではなくて、

暮らしの延長にあるような仕事が
たくさん並んでいました。

もうひとつ印象に残ったのは、

「今すぐ何かを決めなくてもいいんだ」
と思えたことです。

この本は「さあ、やりましょう」と
背中を押してくる感じではありません。

「こういう選択肢がありますよ」と
静かに見せてくれるだけ。

だからこそ、自分のペースで読めたし、

読んだあとに
妙な焦りが残りませんでした。

ページをめくるたびに、

「これは自分には向いていないな」
と思うものもあれば、

「これなら、もしかしたら」
と心が動くものもある。

その繰り返しが、
なんだか楽しかったのです。

こんな方に届くといいな

もし、この先の暮らし方について

「何かしたいけれど、
何をしていいかわからない」

と感じているなら、

この本は静かな手がかりに
なるかもしれません。

大きな決断を迫られるような本ではないので、

身構えなくて大丈夫です。

図鑑のように、
気になったページだけを

拾い読みするだけでも十分です。

「自分には関係ない」と思っていた世界が、

意外と身近なところにあったと気づく。

その感覚だけでも、

日々の景色がほんの少し変わるように思います。

定年が近い方も、

まだ先だけどぼんやり考えはじめている方も、

気軽に手にとれる一冊です。

書籍情報

タイトルマイペースで働く!
自宅でひとり起業 仕事図鑑
著者滝岡幸子
出版社同文舘出版
発売日2018年8月23日

「そのさきBOOKS」は、
定年前後の暮らしのなかで出会った本を
静かに紹介するシリーズです。

楽天ブックス
¥1,650 (2026/02/26 11:20時点 | 楽天市場調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
  • URLをコピーしました!