はじめに
ふと時間ができたとき、
「さて、何をしようか」と考える。
けれど、何も浮かんでこない。
そんな経験はないでしょうか。
仕事をしている間は、
次にやることが決まっていました。
朝起きて、支度をして、職場へ向かう。
帰ってきたら、明日のことを少し考えて、眠る。
その繰り返しの中に、
迷う隙間はあまりなかったように思います。
ところが、
「この先の時間をどう使おうか」と考え始めると、
急に足元がふわふわしてくる。
やりたいことがある人がうらやましいような、
自分だけ取り残されているような。
そういう気持ちが、
じわじわと広がっていくのです。

この本との出会い
どうやって「やりたいこと」を
見つけたらいいのか、
何かヒントだけでも欲しい。
そう思っていたときに手に取ったのが、
八木仁平さんの本でした。
タイトルに「世界一やさしい」とあって、
難しい理論ではなさそうだなと
感じたのが正直な入り口です。
読みやすそうだし、
まずは開いてみようか、と。
それくらいの軽い気持ちでした。
読んでみて感じたこと
読んでいて最初にほっとしたのは、
「やりたいことが見つからない人はダメだ」とは
書かれていなかったことです。
見つからないのは、
見つけ方を知らないだけ。
そう書かれていて、
少し肩の力が抜けました。
迷って当然だったんだな、
と思えたのです。
もうひとつ印象に残ったのは、
「得意なこと」という考え方でした。
好きなことを探さなきゃ、
と焦っていたけれど、
その前に「自分が自然とやっていること」に
目を向けてみる。
そういえば自分にも、
あまり苦にならずにできることが
一つ二つあったな、と思い出しました。
誰にだって、
そういうものはあるのかもしれない。
そう思えたことが、小さな収穫でした。
それと、「今一番やりたいことでいい」という
考え方にも気持ちが楽になりました。
一生をかけて取り組むものを見つけなければ、
と思い込んでいた自分に気づいたのです。
今の自分にとって面白そうなこと。
それくらいの温度で
始めてみてもいいのかな、と。
大きな答えが出たわけではないけれど、
その先がほんの少しだけ、
ひらけてきた感覚がありました。
こんな方に届くといいな
もし、
「この先何をしたいんだろう」と
考えるたびにモヤモヤしてしまうなら。
あるいは、
やりたいことがある人を見て、
自分には何もないなと
感じてしまうなら。
この本は、
そういう気持ちのまま
読み始められる一冊だと思います。
読み終えたからといって、
すべてがクリアになるわけではありません。
でも、
「自分にも何かあるかもしれない」と
思える瞬間が、
どこかのページで訪れるかもしれません。
答えを急がなくていいときに、
そっと開いてみてください。
書籍情報
| タイトル | 世界一やさしい 「やりたいこと」の見つけ方 |
| 著者 | 八木仁平 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2020年5月28日 |
| 価格 | 1,540円(税込) |
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静かに紹介するシリーズです。
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